>>栗ぶかし
近所の木から栗を拾ってきて、餅米と小豆で炊く。大きな炊飯器のフタを開けた瞬間にほわっと立ち上る湯気。その中から顔を出す、これぞ栗色! と言いたくなるほどの色をした栗入りの赤飯。そこに自家製のえごま(じゅうねん)をふりかける。一緒に口に入れる…と、餅米を噛んでいく中でじわ〜っと広がっていく栗の甘さとえごまの香り。そうだよね、ハレの日にはこれがなくっちゃね。そう思ってもう一口。また一口…。
>> 大根汁(大汁)
栗ぶかしと合わせて出される汁。昔は大汁(おおじる)といい、里芋・焼き豆腐・大根・ごぼう・にんじん・昆布を入れ、しょうゆ味で仕上げた。今は“大根汁”と呼んでおり、具材にはちくわを加えたものを赤飯につける。絶妙の味加減で、差し出された盆に思わず椀を乗せて、おかわりをお願いしたくなる味。
>> 秋野菜の煮物
何と言っても、旬の大きな里芋の存在感に圧倒される。なので当然箸が伸びるのだが、つるっとすり抜け、そう簡単には味わわせてくれない。少々の悪戦苦闘の後、やっと口に入る。 「!」 なんだ!?このおいしさは!自宅脇の畑で採れたあの里芋は、こんな味の強者だったのか。驚嘆しつつ、またしばし格闘。箸の動きを止めることはもはや不可能。
>> マイタケと春菊の天ぷら
>> くるみと豆腐のしらあえ
こげ茶色のきくらげにからまるふんわりとした白い色。本来はくるみだけであえるのだが、中丸さんのアイディアで豆腐も混ぜてある。昔は山から取っていたきくらげのコリッという食感、くるみのほんのり甘い味、豆腐のほんわかした味。素材そのものの味が、それぞれを邪魔せずに優しく絡まり合っていて、「ほぅ」っと一息つきたくなる。
>> 大根と赤カブのつけものとそうめんかぼちゃのつけもの
赤カブに染まった大根の濃いピンクと、そうめんかぼちゃの透明感ある白。紅白のコントラストが美しい。シャクシャクした食感の中で甘酢のやわらかい味がなんとも心地よい。ちなみに今回使った赤カブはロシアのビーツというカブ。これを使うと色が一層濃く出るのだという。