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>> 粉ふき芋
「北あかり」という品種のジャガイモで、少し黄味がかってホコホコしている。
あっという間に煮とけてしまう粉質の芋は、口どけのいい粉ふき芋にふんだんに使われる。
驚くのは数種類の異なる品種のジャガイモを作付けして、料理によって使い分けていることだ。
シンプルな料理なのにお代わりをするほどの美味。
新ジャガの香りとはこういうものだったのか…。
「雪が解けると、作物植えるのが楽しみでねぇ。ジャガイモは五種類くらい植えるよ。
わせ白、男爵、北あかり、とよ白、もちいも。
わせしろが一番早く採れる。もちいもは一番遅いけど、来年の春まで置いてもポコポコしてちっとも味が変わんない。
味も性質もみんな違うから、料理によって使い分けんの。」
山盛りの粉ふき芋を取り分けながら、こともなげに微笑む谷ヶ城さんだが、収穫や保存はかなりの労働である。おいしい料理には、種まきから手を惜しまない努力が隠されているようだ。
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