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>>角巻き
田植えが終わった祝いのサナブリに、欠かせないのがこの角巻きだ。田の神さまや神棚に鎮座する神様たちと共食する際に、まずは捧げるもの。
束ねられ、扇手に開いた形も美しい。
おばぁちゃんたちに教えられながら、初めて作った形は少々ぎこちないが、笹をていねいに折り、イワスゲで苦心して巻き上げた拙い手跡がほほえましい。
殺菌効果のある笹は、この時期さまざまな準主食を包む。
餅、団子、もち米ご飯。
角巻きは、上新粉の団子を平たくのばしたものを2枚の笹で包み、葉先を角のように折ることからそう呼ばれているようだ。
巻き上げるイワスゲは、奥山に行かないと手に入らない。それでも例年、当たり前に用いられている。
笹の香りが移った真っ白い団子に、黄粉をつけて食す。
固くなったら、笹のまま炭火で焼くと香りはさらに香ばしくなって、笹だけがはらりと焼けて落ちる。これもまた、絶品である。
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