3月の料理
ひな膳

ひな膳

 ひな流し体験の折りに供されたひな膳です。ひな祭りにだけ特別に作る料理というものはありませんが、いずれも行事食と季節のものの取り合わせになっています。

硯蓋・・・

・ぜんまいの煮物
・揚げ豆腐田楽とふきのとう味噌
・柚子巻き干し柿のてんぷら
・ふきのとうのてんぷら
・山椒ニシン


おひら・・・ しいたけ、ごぼう、にしん、焼き豆腐、長芋、生麩、菜の花
つぼ・・・ クレソンときくらげの胡桃あえ
こずゆ・・・ わらびのおひたし、からしじょうゆ和え
汁・・・ けえ餅 じゅうねん味噌
飯・・・ 山菜おこわ
菓子・・・ 水ようかんと塩漬け桜
甘酒・・・ ひな祭りに欠かせない嗜好品です。

 

硯蓋


>>硯蓋

 三島町の古い記録には「硯蓋」が良く出てきます。硯のふたに何種類かの料理を盛り分けたもので、本膳の肴として供されたようです。

 

きくらげとクレソンの胡桃和え


>> きくらげとクレソンの胡桃和え

 きくらげのコリコリした歯触りは、胡桃和えや白和え、炒め物やこづゆの具と様々に用 いられている。
 
 雪を割って、冷たい清水からクレソン(セリ)を摘んできた。
 野原はいまだ1メートルを越す積雪に覆われているが、耳を澄ますとそこかしこで
 雪解け水のせせらぎの音が聞こえてくる。
 「セリ摘み」は、雪の中から一足先に春を味わう心ときめく作業だ。

 晴れた日、固い雪を渡って歩くと、キツネ、テン、ウサギ、カモシカ、などの足跡が
 遠くまで連なっているのに出合う。
 セリ摘みは、「春摘み」ともいえる早春の風物詩だ。

 

山椒ニシン


>> 山椒ニシン

 山椒の香りで包まれた身欠きニシンの歯ごたえは、その独特の風味が好まれて酒の肴と しても 人気が高い。
 会津一円で作られる料理である。

 身欠きニシンは昔から貴重な蛋白源だった
 山峡の村々を、行商人が藁で一括りにした身欠きニシンを売り歩いていた頃から、山椒 と酢で保存力を高めたこの料理は、どこの家々でも作る行事食となっている。

 

おひら


>> おひら

 五種か七種の具を取り合わせた煮染めを、「おひら」に盛るハレの日の料理。
 一種だけは魚を用いると決められている。
 しいたけ、ごぼう、焼き豆腐、長芋、ニシン、生麩、菜の花。
 ひなの日のささやかな彩りに、ここでは菜の花と梅の麩が添えられている。
 集落によっては、お正月のおひらは十二の月に見立てて十二種の具を入れる所もある。

 

山菜ふかしとワラビのおひたしのからし醤油>>山菜ふかし

赤飯のことを「ふかし」と呼んで、行事食の代表とされるが、
小豆を入れる替わりに、山菜の塩漬けを戻して炊き込んだものは、
「山菜ふかし」といって折々に供される。
程よい山菜の塩加減が、ふっくりと蒸しあがったもち米に香りと風味をもたらしてい
る。

>>ワラビのおひたしのからし醤油

 一昼夜をかけて塩抜きしたわらびを、からし醤油で和えた。
 おひたしはワラビの定番だが、卵とじ、煮物、炊き込みご飯、漬け物など、あらゆる料 理に登場する。
 春から夏にかけて繁茂するワラビは、摘んでもまた勢い良く生えてくる。
 一年分を塩漬けして保存し、通年食べることが出来る山菜である。

 山さ行ったらワラビがなんぼでも出ててナァ、夢中になって採ってたら籠にいっぺぇになっちまった。袋に詰めてそこサおいて、また採り始めたんだヨ。
 なんだかガサゴソ音がするもんだから顔上げてみっと、熊が後ろ向きで何か食ってんでねぇか。
「なじょすんべ!」って、血の気が引いたな。
 熊にめっかんねぇようにコソーッと隠れて、それから走ったのなんの。どこをどう走ったのかわかんねぇが、道さ出た。
 あぁ、助かったって胸なで下ろしたが、あそこさ置いて来たワラビの一袋、返す返すももったいねぇことした。

 

>> 甘酒

  もち米めかうるち米で粥を炊き、麹を混ぜて一定温度で一昼夜ねかせると、発行した甘 酒が出来上がる。
 でんぷんが糖分に変化して、適度な甘味が生まれる。
  発酵が終わって冷たくなった甘酒に、もう一度火を入れると甘味が増すので砂糖は使用 しない。
 毛布でくるんだり、炬燵に入れたり、温度を保つ為の工夫は今も変わらない。

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